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日別アーカイブ: 2024年11月12日

産業廃棄物の歴史

皆さんこんにちは!

株式会社RYUSENの更新担当中西です♪

秋らしい北風が心地いい季節になりましたが、朝晩の冷え込みはとてつもないですね。。。

体調管理には皆様お気をつけください!

さて本日は

リサイクル雑学講座②

~産業廃棄物における歴史~

 

弊社、株式会社RYUSENでは産業廃棄物におけるリサイクルを主に行っております。そこで産業廃棄物の歴史をご紹介し、日本において環境意識の高まりや公害問題の解決策として発展してきた、その歴史を今日は見ていきたいと思います!

 

1960年代:公害問題の顕在化

1960年代の日本では、高度経済成長期に伴う産業活動の増加により、大量の産業廃棄物が発生し、深刻な公害問題が顕在化しました。四大公害病(イタイイタイ病、水俣病、四日市ぜんそく、新潟水俣病)に象徴されるように、産業廃棄物の不適切な処理が住民の健康や環境に大きな影響を与えていたため、社会問題として取り上げられるようになりました。

 

1970年代:法整備と廃棄物処理の開始

1970年代に入ると、政府は産業廃棄物の管理・処理に関する法整備を進め、1970年には「廃棄物処理法」が制定されました。この法律により、事業者には産業廃棄物の適切な処理責任が課されるようになり、廃棄物の収集や運搬、処理に関する基準が設けられました。この頃から、産業廃棄物のリサイクルも徐々に注目され始めましたが、まだ廃棄物の適正処理が優先されていた時代です。

 

1980年代:リサイクルへの関心の高まり

1980年代になると、資源不足や環境問題の意識がさらに高まり、リサイクルの重要性が認識され始めました。この時代には、特に建設業や製造業で発生する廃棄物の再利用が注目され、廃棄物の減量や再利用を目的とした取り組みが進みました。例えば、コンクリートやアスファルトの破片を再利用する「建設リサイクル」や、鉄・非鉄金属のリサイクルが盛んに行われるようになりました。

 

1990年代:リサイクル法の制定と産業廃棄物リサイクルの進展

1990年代には、地球環境問題への意識がさらに高まり、産業廃棄物のリサイクルが重要な施策となりました。特に1991年に制定された「リサイクル法(資源の有効な利用の促進に関する法律)」により、特定の産業廃棄物について再利用を義務づける規制が強化されました。これにより、産業廃棄物をリサイクルするための技術開発や処理施設の整備が進み、循環型社会の構築に向けた取り組みが本格化しました。

 

2000年代以降:循環型社会の形成とゼロエミッション

2000年代に入ると、「循環型社会形成推進基本法」や「建設リサイクル法」などの法整備が進められ、リサイクルがさらに推進されました。また、企業の間では「ゼロエミッション」や「グリーン調達」など、廃棄物の発生を抑えつつリサイクル率を高める取り組みが広がりました。リサイクル技術も高度化し、プラスチックや電子機器、バイオマスなど、さまざまな廃棄物のリサイクルが可能になりました。

 

現在:持続可能な社会に向けた産業廃棄物リサイクルの発展

現在では、持続可能な社会の構築をめざし、産業廃棄物のリサイクルはSDGs(持続可能な開発目標)達成の一環として重要なテーマとなっています。製品の設計段階からリサイクルを考慮した「デザイン・フォー・リサイクル」や、IoT技術を用いた廃棄物管理の効率化が進んでいます。さらに、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、産業廃棄物からエネルギーを回収する「サーマルリサイクル」や、廃棄物を原料とする循環型の「バイオリサイクル」も注目されています。

このように、日本では産業廃棄物のリサイクルが公害対策から始まり、循環型社会の実現をめざした取り組みへと進展してきました。

 

産業廃棄物は一歩間違えると多くの人の人生を左右してしまう大きな問題へとつながります。

少しでも多くの人の人生を幸せにする!

大切なお仕事です。

 

次回リサイクル雑学講座③もお楽しみに♪

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