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月別アーカイブ: 2024年11月

SDG’s~つかう責任・つくる責任~

皆さんこんにちは!

株式会社RYUSENの更新担当中西です♪

秋らしい北風が心地いい季節になりましたが、朝晩の冷え込みはとてつもないですね。。。

体調管理には皆様お気をつけください!

さて本日は

リサイクル雑学講座③

SDG’s~つかう責任・つくる責任~

ということで、本記事では、この課題について深掘りし、その重要性や取り組み事例を紹介します♪

 

持続可能な開発目標(SDGs)の12番目に掲げられている「つくる責任、使う責任」は、私たちの消費と生産の在り方を見直し、地球環境や社会的課題に配慮した経済活動を促進するものです。このテーマは、日々の生活から企業活動に至るまで、多くの場面で深く関わる目標です。

 


「つくる責任、使う責任」とは?

この目標は、消費と生産のパターンを持続可能な形に変えることを目的としています。これには以下の要素が含まれます:

  1. 資源の効率的利用
    地球資源を無駄なく活用し、限りある資源の枯渇を防ぐ取り組み。
  2. 廃棄物の削減
    ゴミの発生を抑え、リサイクルや再利用を促進することで、環境負荷を軽減。
  3. 持続可能な生産プロセスの導入
    製品が作られる過程でのエネルギー効率化や、有害物質の削減。
  4. 倫理的な消費
    消費者として、環境や社会に優しい商品を選択する責任を持つ。

 


なぜ重要なのか?

 

資源の有限性

地球が供給できる資源には限りがあります。例えば、石油や金属鉱物などは、現在の消費速度ではいずれ枯渇する可能性があります。また、森林伐採や水資源の過剰使用は、環境破壊を引き起こします。

廃棄物問題の深刻化

特にプラスチックゴミや食品廃棄物は深刻な問題です。プラスチックは分解に数百年かかり、海洋生態系に悪影響を及ぼします。一方で、食品ロスは約3分の1の食料が無駄になるという統計があり、多くの人々が飢えに苦しむ中で重大な倫理的問題を抱えています。

気候変動への影響

無駄な消費や大量生産は温室効果ガスの排出を増加させ、気候変動を加速させます。この影響は、私たちの生活や将来の世代に深刻な結果をもたらします。

 


取り組み事例

 

企業の取り組み

  • ユニリーバ
    同社は製品パッケージのプラスチック削減を推進し、2030年までにすべてのパッケージを再利用可能、再生可能にする目標を掲げています。
  • トヨタ自動車
    ハイブリッドカーや電気自動車の開発により、資源効率の向上と排出ガス削減を目指しています。

個人の取り組み

  • 食品ロスを減らすために、冷蔵庫の中身を適切に管理する。
  • エコバッグを使用し、使い捨てプラスチックの削減に協力。
  • フェアトレード商品や環境認証ラベル付きの製品を購入する。

国際的な取り組み

  • 欧州連合(EU)
    持続可能な消費と生産を促進するために、循環型経済(Circular Economy)を推進。これにより、製品設計から廃棄物管理までを効率化。

 


私たちにできること

 

  1. 「必要なものだけを買う」意識を持つ
    衝動買いや過剰消費を控えることで、資源の無駄を防ぎます。
  2. 「持続可能な商品」を選ぶ
    環境に優しい素材や、リサイクル可能な商品を優先する。
  3. 「修理や再利用」を意識する
    壊れた物をすぐに捨てるのではなく、修理や再利用を試みる。
  4. 食品ロスを減らす
    賞味期限の近い食品を先に消費する「先入れ先出し」を徹底する。

未来への展望

「つくる責任、使う責任」を実現することは、地球環境だけでなく、社会全体の福祉向上にも繋がります。一人ひとりが小さな行動を積み重ねることで、大きな変化を生み出すことが可能です。私たちは今こそ、未来世代のために責任ある選択をしなければなりません。

 

 

次回リサイクル雑学講座④もお楽しみに♪

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産業廃棄物の歴史

皆さんこんにちは!

株式会社RYUSENの更新担当中西です♪

秋らしい北風が心地いい季節になりましたが、朝晩の冷え込みはとてつもないですね。。。

体調管理には皆様お気をつけください!

さて本日は

リサイクル雑学講座②

~産業廃棄物における歴史~

 

弊社、株式会社RYUSENでは産業廃棄物におけるリサイクルを主に行っております。そこで産業廃棄物の歴史をご紹介し、日本において環境意識の高まりや公害問題の解決策として発展してきた、その歴史を今日は見ていきたいと思います!

 

1960年代:公害問題の顕在化

1960年代の日本では、高度経済成長期に伴う産業活動の増加により、大量の産業廃棄物が発生し、深刻な公害問題が顕在化しました。四大公害病(イタイイタイ病、水俣病、四日市ぜんそく、新潟水俣病)に象徴されるように、産業廃棄物の不適切な処理が住民の健康や環境に大きな影響を与えていたため、社会問題として取り上げられるようになりました。

 

1970年代:法整備と廃棄物処理の開始

1970年代に入ると、政府は産業廃棄物の管理・処理に関する法整備を進め、1970年には「廃棄物処理法」が制定されました。この法律により、事業者には産業廃棄物の適切な処理責任が課されるようになり、廃棄物の収集や運搬、処理に関する基準が設けられました。この頃から、産業廃棄物のリサイクルも徐々に注目され始めましたが、まだ廃棄物の適正処理が優先されていた時代です。

 

1980年代:リサイクルへの関心の高まり

1980年代になると、資源不足や環境問題の意識がさらに高まり、リサイクルの重要性が認識され始めました。この時代には、特に建設業や製造業で発生する廃棄物の再利用が注目され、廃棄物の減量や再利用を目的とした取り組みが進みました。例えば、コンクリートやアスファルトの破片を再利用する「建設リサイクル」や、鉄・非鉄金属のリサイクルが盛んに行われるようになりました。

 

1990年代:リサイクル法の制定と産業廃棄物リサイクルの進展

1990年代には、地球環境問題への意識がさらに高まり、産業廃棄物のリサイクルが重要な施策となりました。特に1991年に制定された「リサイクル法(資源の有効な利用の促進に関する法律)」により、特定の産業廃棄物について再利用を義務づける規制が強化されました。これにより、産業廃棄物をリサイクルするための技術開発や処理施設の整備が進み、循環型社会の構築に向けた取り組みが本格化しました。

 

2000年代以降:循環型社会の形成とゼロエミッション

2000年代に入ると、「循環型社会形成推進基本法」や「建設リサイクル法」などの法整備が進められ、リサイクルがさらに推進されました。また、企業の間では「ゼロエミッション」や「グリーン調達」など、廃棄物の発生を抑えつつリサイクル率を高める取り組みが広がりました。リサイクル技術も高度化し、プラスチックや電子機器、バイオマスなど、さまざまな廃棄物のリサイクルが可能になりました。

 

現在:持続可能な社会に向けた産業廃棄物リサイクルの発展

現在では、持続可能な社会の構築をめざし、産業廃棄物のリサイクルはSDGs(持続可能な開発目標)達成の一環として重要なテーマとなっています。製品の設計段階からリサイクルを考慮した「デザイン・フォー・リサイクル」や、IoT技術を用いた廃棄物管理の効率化が進んでいます。さらに、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、産業廃棄物からエネルギーを回収する「サーマルリサイクル」や、廃棄物を原料とする循環型の「バイオリサイクル」も注目されています。

このように、日本では産業廃棄物のリサイクルが公害対策から始まり、循環型社会の実現をめざした取り組みへと進展してきました。

 

産業廃棄物は一歩間違えると多くの人の人生を左右してしまう大きな問題へとつながります。

少しでも多くの人の人生を幸せにする!

大切なお仕事です。

 

次回リサイクル雑学講座③もお楽しみに♪

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