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RYUSENの雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社RYUSENの更新担当中西です♪

秋らしい北風が心地いい季節になりましたが、朝晩の冷え込みはとてつもないですね。。。

体調管理には皆様お気をつけください!

さて本日は

リサイクル雑学講座③

廃棄物問題の現状とその影響

世界的な廃棄物危機の現状
現代社会では、経済発展と人口増加に伴い廃棄物が急増しています。国連の報告によると、世界中で年間20億トン以上の廃棄物が発生しており、そのうち33%が適切に処理されていないと言われています。この未処理の廃棄物は、特に低所得国で深刻な環境問題を引き起こしています。

 

プラスチック廃棄物
プラスチック製品は、その便利さから世界中で広く使われていますが、廃棄物の大部分を占めています。毎年800万トン以上のプラスチックが海洋に流れ込み、2050年には魚の重量を超えると言われています。プラスチックは分解に数百年を要するため、環境に長期間残り、生態系を脅かしています。

 

食品廃棄物
世界で生産される食品の約3分の1(年間約13億トン)が廃棄されています。食品廃棄物の大部分は埋め立て地で分解し、メタンガスを発生させて地球温暖化を促進します。この問題は、食糧不足や貧困といった社会問題とも密接に関連しています。

 

電子廃棄物
年々増加する電子廃棄物(E-waste)は、2021年には5700万トンに達しました。使い捨て文化やテクノロジーの急速な進化が、この増加を後押ししています。これらの廃棄物は適切に処理されないと、有害物質が環境や人々の健康に悪影響を与えます。

 

 

廃棄物が環境、生態系、人間の健康に与える影響

環境への影響
廃棄物は、土壌、水質、大気に深刻な汚染をもたらします。例えば、埋め立て地から浸出する有害化学物質は地下水を汚染し、長期的に自然環境を破壊します。また、廃棄物の焼却は温室効果ガスを大量に排出し、地球温暖化を悪化させます。

 

生態系への影響
海洋に流れ込むプラスチック廃棄物は、魚や海鳥などの生物が誤って摂取することで健康被害を引き起こします。また、マイクロプラスチックは食物連鎖を通じて人間の体内にも取り込まれる可能性があります。

 

人間の健康への影響
不適切に処理された廃棄物は、直接的または間接的に人々の健康に悪影響を与えます。例えば、電子廃棄物に含まれる鉛や水銀などの有害物質が土壌や水を汚染し、それを摂取した住民に健康被害をもたらす可能性があります。

 

廃棄物の種類とその増加傾向
廃棄物は、大きく以下のように分類されます。

一般廃棄物(家庭ゴミ)
紙類、食品廃棄物、プラスチック、ガラスなどが含まれます。

産業廃棄物
製造業や建設業から出る廃棄物で、重金属や有害物質を含む場合が多いです。

医療廃棄物
病院や医療施設から排出される感染性廃棄物など。

これらの廃棄物は世界中で増加傾向にあり、特に都市化が進む地域で問題が深刻化しています。

 

特定地域での問題点
アジア地域
発展途上国では、廃棄物の適切な管理インフラが不足していることが多く、焼却や不法投棄が一般的です。これにより大気汚染や水質汚染が拡大しています。

海洋環境
太平洋ゴミベルト(Great Pacific Garbage Patch)は、海流に乗った廃棄物が集まり、巨大なプラスチックの「島」を形成しています。これにより海洋生物への深刻な影響が懸念されています。

先進国のリサイクル危機
中国が2018年に廃プラスチックの輸入を禁止したことで、アメリカやヨーロッパ諸国はリサイクルの危機に直面しています。

世界各地で注目されている廃棄物関連の政策やニュース
欧州連合(EU)
EUは「サーキュラーエコノミー」への移行を目指し、使い捨てプラスチック製品の禁止やリサイクル率向上の目標を設定しています。

フランス
食品廃棄禁止法を導入し、スーパーでの食品廃棄を防止する取り組みを進めています。

アフリカ
ルワンダやケニアなどではプラスチック袋の使用が禁止され、持続可能な代替品の普及を推進しています。

この章では、廃棄物問題の全体像とその深刻さを知ることで、私たち一人ひとりが行動を起こすきっかけを提供します。次回のシリーズでは、廃棄物削減に向けた具体的な取り組みを探ります。

 

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